そら豆は皮も食べます、ぐっぴーです。

 

 

{E5C2253E-16A2-4547-B410-8E6D99060700}


 

 

其の2」、多くの方に読んでいただいたようで、、ありがとうございました。

 

長々と書いてしまって申し訳ございませんが、
「茶っピー」については今回が最終回になります。



 

お付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、あと少しばかり、お付き合いいただけますと幸いです。



【注意】やや閲覧注意な写真がありますので苦手な方は見ないでください。。

【注意2】ガラケーの写真を写真に撮りました。汚いです。



--------------------------------------




手術後退院した日から、茶っピーの介護生活が始まりました。



仕事前、早く起きて流動食を作り、水と一緒に注射器で喉に流しいれる。


茶っピーは苦しそうに吐き出しますが、辛抱強く、流しいれます。

 

 

{18E45739-5563-4586-BE01-6BAAE2E1B1B0}

 

 


口元は、吐いたもので黒くなってしまうことが多々ありました。

{C8609D16-18A9-4485-82FB-8CEECE2D13F3}

 


12kgあった茶っピーの体重


{9476DDCE-A518-4D52-A6C8-C53ABBBC027D}


みるみる落ちていき、

最終的には2kgにまでなりました。

 


手術のときに剃った毛も、生えてきません。


{52C23652-6C70-4153-AC75-649B2A945549}

 

ごはんも、ちゃんと食べられていないので、体力もなくなっていきます。

 


それでも、寝るときは私の腕の中で眠ってくれました。
少し高いベッドなのに、頑張ってジャンプして、乗ってきました。


{AE88F45E-2A00-4676-84BC-06B7F76609F3}

 


そんなある日、茶っピーの容態が急変します。

 

4月でした。

 


放射線治療もしていたので通院していたのですが、

そのとき病院で、突然呼吸が止まりかけ、
苦しそうにぜーーーぜーーーーーと荒い呼吸になりました。

 

お医者様は残念そうに言いました。


「今日ここで、もう…。」

 


茶っピーの辛そうな姿、
そして何より茶っピーとお別れする現実が受け止めきれず

 

主、弟ともに号泣。

 

主は併せて絶叫。

 


「茶っピー、また私を一人にしないで!」

 

 

 


その後。
なんと、


茶っピーは、息を吹き返したのです。

 

呼吸はおちつき、
瞳孔はひらきつつも、こちらを見つめていました。

 

 


きっと偶然…
いや、茶っピーの強い生命力のおかげだと思います。


でも、茶っピーは主の言葉で、

 

「まだ生きなきゃ」
「一緒にいてあげなきゃ」

 

と、その時は、思ってくれたんだと感じました。

 

 


しかし、お医者さまからは

今日か、明日がヤマです、と。

 


{C19AF1E5-6DD4-4B32-8353-7B35B7BD2FA1}

 


その日は帰ってからも容態は落ち着いていましたが、
夜中に亡くなったら…と思うと眠れず、

その日はケージの横で、床で、うとうとしていました。。



 

次の日、無事に朝を迎えられたことを感謝していると、
もう動く力もないはずの茶っピーがはいつくばって、

何回か倒れながら自力で私の方へやってきました。

 

 

{93989A41-22C3-4E2A-B525-C6C1FAA54B5E}

 

 

そして私の目を見て、私の指を、ぎゅっと握りました。



{9E6C5C62-A451-4556-9A30-D5CF6EF4B86D}


なんとなくわかりました。



「俺がいなくても大丈夫だよな?」と言われている気がしました。

 

 

 

 

 

 

大丈夫じゃない、ずっとそばにいてほしい…

 

 

でもきっとお別れの時間は、近い。

 

 

 

 

茶っピーはベランダが好きでした。
日光浴が好きだったんだと思います。

 

過去にベランダから隣の部屋にお邪魔してしまったときから、
茶っピーは"禁ベランダ"をしていたのですが、
今日は、ベランダに出してあげよう。。

 


ベッドごとベランダに移して、一緒に最初で最後の桜を見ました。
久しぶりに、茶っピーがゴロゴロ言っているのを聞きました。

 

 

{F819CE49-D348-4B80-87DD-5471C71938F6}

 

 

その日の午後、スーパーに行くために少しだけ、外出をしました。
その間、家は茶っピーと茂子(もこ)のみ。

 

 

少しでも目を離すのが怖くて、できる限り急いで帰宅しました。

 

 

 

 

 

 

帰宅すると、
いつも玄関の鍵を開けるだけで狂ったように吠えまくる茂子(もこ)が吠えません。

 

静かに玄関まで来ました。

 

 

様子がおかしい。

 

 

 

 

急いでリビングまで、茶っピーのいるところまで行きました。

 

 

 

 

 

 

茶っピーは舌を出し、糞尿を垂れ、目を開けたまま、

冷たくなっていました。

 

 

 

 

 

 

 


相当苦しんだのでしょう、
糞尿は飛び散っていました。

 

その様子を茂子(もこ)は見ていたのです。
茂子(もこ)も、怖かったのでしょう。

 

 茂子(もこ)も、茶っピーの子分として、仲良くやっていました。悲しかったと思います。


{E2D7817E-6254-4665-940B-06ED30346F19}

 

少し家を空けている間に…
死に目に会えなかった。

 

せめて、最期の瞬間は一緒にいたかった。

 


でも、茶っピーはかっこいい男です。

 


できるだけ、悲しませないように。

主に死に目を主に見せないように。

頑張ってくれていたのかもしれません。

 

そう、私が近くにいたのでは、眠りにつくことはできなかったのかも、しれません。

 


最期までかっこいい茶っピー。

 

 


最高の、兄弟でした。

 

亡くなるとき、うちに来て、幸せだったと思ってくれたかな?
よくも延命してくれたな、と思ったかな?

 

私と過ごした時間、幸せだったと思ってくれたかな?

 

 

 


私は幸せでした。ずっと、幸せでした。

 

 

 

 

 

ありがとう、茶っピー。

よく、頑張ったね。
頑張ってくれて、ありがとう。


頑張らせて、ごめんなさい。

 

 

 

 

 

{3570A315-26E7-4966-80B1-BAA07B7CCDCB} 

 

 

 

 

 

 


なお、納骨の際、骨がでかすぎて骨壺は犬用でした。


最期にクスっとさせてくれるところまで、茶っピーはいい男でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その後、主は茶っピーがいない家にいることに耐え切れず、
実家を出ました。

 

茶っピーが、いつもいたところにいない。
帰ってきても、迎えに来てくれない。
夜中に名前を呼んでほしくて鳴く寂しげな声が聞こえない。
布団に入っても、呼んでも、そばにきてくれない。
お風呂の前にいない…。

 

 

 

 

 

 

 


自分を責め、夜な夜な泣いていた日々が続き、
茶っピーの死から半年後。


主は、茶っピーと同じ茶トラの子猫と出会います。


{89C0D971-058C-4D8E-B95B-6D492AFF8450}


その子は茶っピーよりも茶色で、
茶っピーよりも丸顔で
茶っピーよりもつぶらな瞳で、

茶っピーと同じ、男の子でした。



{6F4F8168-54D3-408A-B805-9C96CAF256D1}

 


その茶トラの子猫と暮らし始め、
主はだんだん泣かなくなり、
また笑顔が戻ってきました。


ずっと悲しんでいた主を見かねて
茶っピーが、新しい命を、ぐっぴーを、主へ贈ってくれたのかな。

 

 


ぐっぴー、お前なら、あいつのこと、笑顔にできるよな。


って。

 

 

 

 

ありがとう、茶っピー。

 

 

 

 

{C9E7B2DC-4E2D-444A-9D05-712826B309F4}


 


ぐ。